2月14日 晴れ

今日は体調不良で先輩が半休だった。ひとりで業務をこなすのは大変だったが、私が退職したあとは先輩はずっとこういう状況なんだな。と思うといたたまれない気持ちになった。もしや、そういう作戦…。午後から出勤した先輩は体調よりも機嫌が悪そうだった。


先輩は悪い人ではないが、気分の上下が激しく、一日に三回ぐらい波があって、外から見ていてもこの人自分に疲れるだろうな、と思わせるような人だ。情緒不安定なのは本人も自覚しているらしく、激しく当たられた後に謝られたことも何度もある。先輩との付き合いを通して、理不尽な扱いを受けてなお受容するというのはとても難しいと学んだ。ほんとね、自分も振る舞いに気をつけようと思います。たぶんこういう人間に恋愛感情が絡むとDV男と男から離れられない女の関係なるんでしょうね。この人を本当に理解できるのは自分しかいない的な…。私は先輩を愛してはいないので、きっぱり離れますけどね…。


私はこだわりが強く、これまで嫌なものは嫌と遠ざけて生きてきた。遠ざけるというより遠ざかると言う方が正しいかも。反発するのも嫌だった。それで自分の持ち物が少なくなっても、なるべくすみずみまで自分に好ましい世界である方が重要だった。先輩との付き合いを通して、多少は我慢というものを覚えられた気がする。遠ざけてきたものにも美点があるんだなと知った。先輩に関して言えば、自分の意見をぐいぐい言うところはすごいと思ったし、時に頼もしいと思った。物事や人に対して多少寛容になれたのは、この仕事をして得たもののひとつかもしれない。