1月の読書記録

ようやく本を読もうかな、という気が出てきて今月は3冊読んだ。


かもめ食堂 群ようこ

読むのにまったく構えなくて良いのが群ようこの良いところだと思う。久しぶりに読む一冊目に最適。キャリアのある中年の独身女性が、仕事を辞めて自分らしさを大切に第二の人生を歩みだす、というストーリーはパターン化されている。そういうパターンによる安心感がいいのかも。映画版は見ていないけど、小林聡美もたいまさこ片桐はいりという配役は見事だと思った。当て書きなのでは?というレベル。


・悲嘆の門 上 下 宮部みゆき

ファンタジーとミステリーのハーフのようなストーリーだった。英雄の書もこんな感じだったような。あらすじを読んで、主人公がネット上の警備会社でアルバイトをしているという設定に期待したのだが、実際に読んでみるとあまり活かしきれていないように思えてちょっと残念だった。

大学の講義で、ホラーはメディアとともに発達するという授業を受けたことがある。写真の登場によって心霊写真というジャンルが生まれ、不幸の手紙、ビデオの登場とともに「リング」、携帯の普及に伴い「着信アリ」…SNSが発達で、新たなエンタメがそろそろ生まれないかなあ。